遠く離れた田舎に住む父の耳がかなり聞こえなくなっていて、帰省したときにもなかなかコミュニケーションが上手く取れなくなってきました。
補聴器をつけているのですが、常につけているわけでもなく(あまりつけ心地が良くない?、よく聞こえない?)一緒に暮らす母も突発性難聴をわずらい、老夫婦でケンカもしてるようです。
なんとか高齢の父が母や他の人とコミュニケーションがうまくとれるように、会話が聞き取れるようにしてあげたい。とりあえず、補聴器をなんとかしたいと考え試行錯誤しています。
高齢の父に合うオススメの補聴器を探していきたいと思います。
目次
補聴器、集音器、イヤホン+マイクは何が違う?
補聴器についていろいろ調べていくうちに、集音器という言葉に出会いました。ん?補聴器と集音器って何が違うの?イヤホン+マイクは使えないの?などなど基本的な疑問を整理してみました。
補聴器
補聴器とはどういったものなんでしょう?なんとなく知っていたつもりですが、日本聴覚医学会のHPによると
補聴器の基本的機能は、音を大きくすることです。
補聴器内の小型マイクロホンに入った音を大きくして小型イヤホンから出力します
日本聴覚医学会HPより
その他にもよく読んでみると、
難聴には多くの原因がありますが、代表的な加齢による難聴(老人性難聴)では内耳の感覚細胞が壊れて神経も減少するなど、難聴は体の病気です。
補聴器は病気である難聴によるコミュニケーション障害を補うためのリハビリテーション用の機器で、体に着けるものですから、当然のこととして医療機器です。補聴器に関連する医療上の問題には、音響外傷による難聴の進行、補聴器による耳周囲の外傷や炎症、補聴器作成のための耳型取りの時の異物など、防がなければならない危険があります。
また、一人一人の聴力に合わせて調整することでその人が最も会話を理解しやすいように調整することが必要です。これは難聴の治療の一環になりますので、効果を発揮し医療事故を未然に防ぐため、補聴器は医療用機器として製造や販売に厳しい規制が設けられています。
日本聴覚医学会HPより
補聴器は医療器具なんですね!初めて知りました!
確かに病気であるなら、治療を中心に据えてその補助器具として補聴器があるということは安心につながります。
集音器
マイクで音を集めてイヤホンから音を出すという基本的な構造は補聴器と同じです。
ただし、医療機器ではありません。そのため病気を治すための治療とは結びついていないし、ガッチリと安全に配慮したものになっていないところが大きく違います。
商品としてはピンからキリまで囲炉裏なものがあるので、利用する際には注意が必要です。
たとえば、
- 音を単純に大きくするだけ
- ピー、ピー音がわずらわしい
- 周波数別に調整できない
- 周囲の雑音(物理的な音)すべてを拾ってしまう
などなど、いろいろな意見がありました。
イヤホン+マイク
ここでのイヤホンは、いわゆる音楽を聞いたりするものをつかって、マイクと組み合わせたら使えないの?と疑問に思ったのでとりあげています。
個人的にはマイクの性能と、どこにマイクをセットできるのかが課題で、ひきつづき今後の検討項目です。
参考になるユーチューブチャンネルはこちら『シニたの』同じようなこと考える人がいます。ありがたい
補聴器、集音器、イヤホン+マイクの違いまとめ
項目\種類 | 補聴器 | 集音器 | イヤホン+マイク (スマホ、アプリ) |
安全性 | 医療機器 ◎ | 補聴器としては ○〜△ | 補聴器代わりに? ○〜△ |
機能性 | 高度 ◎ | ○〜△ | 組合せ次第? |
販売形態 | 対面、補聴器店 | 通販、量販店 | 通販、量販店 |
サポート | 手厚い | 多少問合せ可? | 全て自己責任 |
価格 | 数万円から数十万円 △ | 数千円から十万円以内 ○〜△ | 2,3万円〜数万円以内 ○〜△ |
なぜ聞こえない?音が聞こえる仕組みとは?
そもそも、なぜうちの父親は耳が聴こえないんだろうか。そのまえに耳が聞こえるとはどういうことなのか。聞こえることが当たり前でそんなこと真剣に考えたことありませんでした。
漠然と鼓膜があるから聞こえるぐらいにしか、わかってませんでした。
大きく分けると外耳、中耳の範囲が伝音器、空気を伝わってきた音が鼓膜を振動させて内耳へ伝える。内耳のなかの蝸牛に有毛細胞があってこれが電気信号にして脳へ伝えてくれるらしいのです。

どの範囲で障害が起きているか、劣化が進んでいるかによって、聞こえない原因は異なります。父は幼い頃、中耳炎を放置していたため、鼓膜がありません。また、加齢による難聴の症状も加わっているようです。
補聴器、手術、耳が聞こえるようになる選択肢
もともとの目的は父が母の会話がちゃんと聞こえて、コミュニケーションがとれればいいので、補聴器でなくても目的を達することができればOKです。
鼓膜再生
そこで、鼓膜を再生するという選択肢もあります。ただ、父はガンでの手術を2度ほどしており、その際に全身麻酔をしているのですが、その際にはせん妄という幻覚を見るような症状も出ており、麻酔することは体や脳へのダメージが心配されます。
今回は鼓膜再生の検討は持ち越します。
骨伝導
次に考えたのは『鼓膜がなくても聞こえるのでは』と思った骨伝導という分野です。実は外耳、中耳で伝音性は空気を伝わってくると考えていたのですが、実際には自分の声などは骨などを振動が伝わって聞こえる部分もあるようです。
その証拠に普段自分が聞いている自分の声と、録音して聞く自分の声が違います。これは普段、自分が聞いている声は骨伝導で伝わってくる部分があるからなのです。
バイボーン・ネズ・ハイパーという選択肢
本当にいろいろ探しました。鼓膜がない父に骨伝導式のイヤホンが一番いいのでは?そこで出会ったのがこのバイボーン・ネズ・ハイパーです。
ウサギさんの動画を見て、これを父に試してみたい!